ニンゲン釣りゲーム

友太は立ちあがると、力任せに高斗の背中を蹴ってきた。

「いってえ」と高斗は、かわいたのどからうめき声をもらす。
おれに八つ当たりしてくんなよ、とにらみつけたかった。

「有川先生が死んじまって、おれらはどうしたらいいんだよ」

冬馬が頭をぐしゃぐしゃとかきむしる。

「知るかよ! とろとろしてるから死んじまったんだろ。ったく、生徒たち置いて、死ぬなんて無責任だよなぁ」

友太が、吐き捨てるように言う。