ニンゲン釣りゲーム

一葉は、べらべらとしゃべり続ける。
暗い場を和ませようとしているわけではない。本当に自分にそんな才能があると心の底から信じているのだ。

「一葉ちゃんなら、きっと書けるよ」

夏樹と美月は、その気にさせるようなことを言っている。

――なにが小説を書くだ。大体ネイルはどうしたんだよ、ネイルは。
今度は、みんなでケータイ小説を書くから、おそろいの携帯電話にしよう!とでも言いだすつもりだろうか。

ひとみの脳みそが怒りでふつふつと熱を持ち出す。

一葉の発する声が、黒板に爪をたてたような音に聞こえ、ひとみは耳をふさぎたかった。