「水が飲みたい……」
和也は、康晴の顔を見ずに小さくつぶやく。
「今、古川たちが出口を探しに行ったから。きっとすぐに出られるはずだ。前向きに考えようぜ。おれたちのところに来たくなったら、いつでも来いよ」
康晴は笑顔で背中を叩くと、優たちの元へ戻って行った。
康晴に叩かれた背中から、べっとりと、憎しみの感情が溢れだす。
――大体、康晴が修学旅行を休むなよ、なんて言ってこなければ、こんなことに巻き込まれずにすんだんだ……。
ほとんど八つ当たりだったが、暑さで滴り落ちる汗と、泥のような憎しみが混ざり合い、和也の心をどんどん浸食していた。
和也は、康晴の顔を見ずに小さくつぶやく。
「今、古川たちが出口を探しに行ったから。きっとすぐに出られるはずだ。前向きに考えようぜ。おれたちのところに来たくなったら、いつでも来いよ」
康晴は笑顔で背中を叩くと、優たちの元へ戻って行った。
康晴に叩かれた背中から、べっとりと、憎しみの感情が溢れだす。
――大体、康晴が修学旅行を休むなよ、なんて言ってこなければ、こんなことに巻き込まれずにすんだんだ……。
ほとんど八つ当たりだったが、暑さで滴り落ちる汗と、泥のような憎しみが混ざり合い、和也の心をどんどん浸食していた。

