ニンゲン釣りゲーム

歩が楓の肩に手を乗せていたこと――さらに楓が顔を赤くしていたのが、桃香は気にいらなかった。

しかし、歩があんなことをするなんて、と桃香はショックだった。
まさか、歩は楓に好意があるのでは……そう思い、下唇を噛む。

大和がついて行ったので、あれ以上なにも起こらないはず、と桃香は、心を落ち着かせようとしたが、そわそわしてきた。

「歩くんに手を出したら許さないんだから……」

桃香はうつむいて、ボソリとつぶやく。