ニンゲン釣りゲーム

驚いて振り向くと、少し離れた場所にいた桜子たちが、絶叫してなにかを指さしている。

その先を見た楓は、ひっ、と息をのんだ。

バスの運転手が仰向けになり転がっているのだが、その両腕がなかったからだ。
まるでちぎられたように肩から消えており、両腕は辺りに落ちていなかった。

血肉がむき出しになった運転手の目は、カッと見開かれており、そのまま動かない。
どうやら死んでいるようだ――。

「な、なんてことだ……」

ごくりとつばをのむ有川の周りに半泣きの桜子たちが、集まる。