ニンゲン釣りゲーム

翔太と手を握り合った奈緒は肩を落として泣いていた。
その頭を翔太が、そっとなでている。

「こっ、ここは一体どこなんだ……」

有川が呆然とした顔をしている。

ハッとして楓は辺りを見回した。

周りは白い壁に囲まれていた。
楓は、壁に近寄ってみる。そっと触ってみると、ツルツルとしており、プラスチックのような素材でできていた。

白い壁は、楓たちの身長よりもはるかに高く、どこまであるのか見ようと顔をあげたが、まぶしくて、最後まで確認できなかった。
しかし、越えられないほどの高さだということだけはわかった。