ニンゲン釣りゲーム

そうこうしている内に、クラス全員が乗車し、バスが動き出した。

A組を乗せたバスが1番最初に出発する。

――バスが出発して20分ほどの間、桃香はテンションが高かったが、次第に口元をおさえて、何度もあくびをするようになった。

「桃香、駅につくまで、あと1時間くらいかかるから今のうちに寝ておきなよ」

楓がそう言うと、桃香は、目をこすってうなずいた。

「うん、そうする……」

桃香は、目を閉じる。すぐに、すやすやとかわいらしい寝息がきこえてきた。
桃香の寝息をききながら、景色を眺めていると、「よっこいしょ」と隣から声がした。