ニンゲン釣りゲーム

「告るなんて無理だよ。歩くんとほとんど話したことないし……。修学旅行中に仲良くなれたらいいなぁ」

そんなことを話していると、歩が席につくために楓たちの横を通り過ぎた。
桃香はそれをさり気なく見ている。

「はあ……朝からかっこよすぎだよね」

桃香は、恍惚のため息をもらしていた。

「ところでさ、楓ちゃんこそ大和くんとはどうなの?」

唐突にそうきかれたので、楓は前の座席に頭をぶつけそうになった。

「どうなのって……大和とはただの友達だよ」