パズル~その本を読んではいけない~




それらが春樹の負担になっているのではないかと、桃菜は少し心配していた。


ある日突然このゲームが始まり、殺されるかもしれないという恐怖が突如自分達を襲った。


その中でパズルのピースを見つけるとなると、普通の人では精神的にまいってしまうだろう。


桃菜も実は、精神的に追い詰められそうになっていて、誰かに助けを求めたかった。


今、唯一頼れる存在の春樹の様子がおかしいことに気づいてしまい、相談することもできず、恐怖にかられ、ただ暗闇の中を歩くことしかできなかった。


・・・・・先程の謎の怪奇現象。


あれは敵だったのだろうか?と桃菜は振り返るが、なぜ自分には見えなかったのかと不思議になる。


春樹にしか見えず、しかもそれは春樹を殺そうとしていた。


つまり、ゲーム内のトラップ。


「ねぇ・・・・・春樹」


ダメ元で春樹を呼んでみる。


春樹は桃菜の方へ視線を向けてくれたが、その瞳はどことなく虚ろのように思えた。


暗闇の中正確なことはわからないが、おそらく、春樹は・・・・・。


「桃菜・・・・・」


春樹はフラフラとした手を自分へと向けている。


桃菜は反射的に後ずさった。