パズル~その本を読んではいけない~



どうやって探せばいいのか。どこを調べ、どこへ向かって進めばいいのか。


現時点ではなにもわからないことがひどくもどかしい。


もっと情報があれば。

もっと知識があれば。

もっと洞察力があれば。


春樹の中に薄暗いモヤが発生していた。


それが何か考える暇もなく、モヤは大きくなっていく。


隣にいる桃菜へと視線を向けるが、桃菜はとくにこちらを見ることはなく、ただ俯き、恐怖に震えていた。


自分が彼女を守らなければいけない。

今この場にいるのは春樹と桃菜の2人だけ。男は自分だけだ。


ふざけたり、明るく話したりはしても、自分は彼女を守るべきだと、春樹はふつふつと感じていた。