「もう!ホントになんなの!?
意味わかんないっ!」
自分があんなに苦しんだというのに、桃菜はいとも簡単に解放された。
この差はなんなのだ、と春樹はひとり悩む。
「おい、桃菜。それより……
足元にあるやつ、なんだよ」
春樹の言葉に、桃菜は目をパチクリさせたが、自分の足元にある“あるもの”を見て、ようやく意味を理解した。
「これ?なんか本みたいだけど……」
手にとれば、それは古びた本で。
パラパラとめくってみると、難しい文章や文字が並んでいて、桃菜の頭では到底理解できるものではなかった。
仕方なく、春樹にその本を渡す。
「これは……古代文字だな。
それもエジプトの。」
教科書で1度目にしたことがある、古代文明の文字。
エジプトの古代文明の文字などもちろんわかるはずもない、しかもその本に書かれている文字は象形文字のようだ。
一文字一文字が絵のようなもので、解読するのは困難。いや、無理だろう。



