『HP10減少。残り90です。』
アナウンスが流れ、ようやく桃菜は事の重大さを理解した。
「ちょ、春樹!?大丈夫ー?」
「お前な、遅いんだよ……!
……………って、え?」
そのとき、春樹の首を締めていた白い手がスルりとはずれ、桃菜のほうへと向かっていったのだ。
春樹はようやく訪れた平穏な呼吸をし、桃菜のほうへと視線を向けた。
すると、白い手は桃菜の首元へつくと、ゆっくりと圧迫し始めたのだ。
「な、なに?なんか首が冷たい……」
春樹が気づいたときには次は桃菜が苦しみ始めていた。
「な、に、これ……!」
すると、そのとき。
「もう!なんなの、これ!」
桃菜が見えないはずの女に
ゴスッと肘をめり込ませたのだ。
(……は?)
女はスーと消え、そして、桃菜の首と春樹の首から痣は消滅した。



