パズル~その本を読んではいけない~



「ゆ、り……………あり、がと………」


麻耶はゆっくりと、その潤んだ瞳を静かに閉ざした。


そして、そっとあたしに寄りかかると、麻耶は意識を手放し、やがて規則正しい息遣いが聞こえてきた。












その直後のことだった。


帽子が消えた光の粒から、何か物体が浮き出ていた。


これは………もしかして。


手にとってみると、それは木の板だということがわかる。


木の板……………となれば、考えられるのは【ピース】のみ。


まさか、こんなところで見つけられるなんて、思ってもみなかった。


あたしはそれを手に取り、書いてある文字を確認した。


【川】


彫刻刀で掘られた“それ”はとても歪な形で、読み取るのに少しばかり苦労した。


「これで3つ、か。先長いな。」


あたしはマイページを開き、今見つけた【川】というキーワードを登録した。


マイページの左下。あたしはとある違和感に気づいた。


「なにこれ……“コレクション”?」


今まではなかった“コレクション”というアイコンが、マイページに追加されていた。


それは何のコレクションなのかと少し疑問に思ったけど、とりあえず開いてみることにした。


アイコンをタッチすると画面が切り替わり、その背景は徐々に血の色に染まっていく。


なにこれ………血がすごいリアル。


それはとても不気味で、思わず目を逸らしたくもなる。