「どうしよう………これ、何か仕掛けでもあるんじゃ……………」 「まだそうと決まったわけじゃないって。しばらく様子見よう。」 肩に手を置くと、麻耶はビクッと反応して、両手を握り締めた。 震えていることは、すぐにわかった。 「どうしよう…………怖いよ…………やだよ……………!!」 麻耶はギュッと目を閉じた。 そのときあたしは思い出した。 その本に書いてあったこと、全て。 麻耶も同じようになってしまうのか、あたしはすごく不安になった。 ────そして、その時は来てしまった。