パズル~その本を読んではいけない~



「じゃぁ、何かあったらマイページから私達に連絡してくれる?これ、一応テレビ電話みたいなやつできるから。」


……………なんと。


初知りでございます。


「え、そうなの?」


「あれ?言ってなかったっけ……??」


言ってないよ。


今初めて知ったよ。


「まぁ今知ったからいいけどさ。じゃ、探しに行こうか。」


「うん。じゃぁ二人とも、頑張ってね!」


あたし達は2つのグループに別れて探索を始めた。











……………はいいんだけど。


気まずい!気まずいって!空気が!


麻耶が横からずっと殺気出してて怖い、うん、怖すぎる。


「ま、麻耶……大丈夫か?」


「……………何。大丈夫に見える?」


「あ……ごめん。なんか。」


あたしは麻耶の頭を撫でる。


……………なんとなく。


「…………何、この手。」


「え、いやぁ……その……なんとなく?」


「今この状況理解してんの?
私あの子嫌いって言ったよね。
そもそもきっかけ一緒とかありえないんだけど。しかもうざいし、何あの敬語。
意味わかんない。男のくせに声高すぎ。
先輩に対しての礼儀知らないわけ?
なにあれうざいんだけど。
つか閖も閖だし。
私が村くん嫌いなの知ってるでしょ。
視界に入れたくないし。見たくないし。
声聞きたくないし。
てか同じ空気吸いたくないし。」








………ここまで一息で麻耶は言い切った。


すごい。ある意味尊敬する。


「でも空気は皆同じの吸ってるぞ……?」


「そういうの言ってんじゃないし。いちいち細かいんだよ。言葉の綾ってわかる?学年上位の閖さん?」


……………怖いって。