これは……………うん、説明がすごく大変だ。


「じゃぁ、ひとつずつ説明していくね。
まずは、このゲームについて。
このゲームは、このエリア内に存在しているパズルのピース、いわばキーワードね。
それを見つけてパズルを解いていくの。
……………ここまでわかった?」


……………麻耶らしい説明の仕方。


でも、桃菜ちゃんはこれくらいじゃぁ理解できないぜ?


「わかりません!」


……………ほら言った。


桃菜ちゃんの理解力は壊滅的だから、ちょっとやそっとの説明の仕方じゃ理解はできない。


「えぇ〜と、それじゃぁ、とりあえず移動して、そこから説明しようか?こんなところにいてもしょうがないからさ。」


「はい!わかりましたっ!」


……………移動?え、移動すんの?


別にここでよくね?


あ、いや、ここ廊下だけど。


あ〜でも敵が現われるかもしれないし……移動するか。


あたし達はとりあえず歩いた。


しばらく歩くと、また部屋が見えてきた。


あたし達はその辺りの部屋に入った。


中には机があり、まるでプライベートルームのような感じだった。


ここでプライベートルームっていってもあんまり意味なさそうだけどね。


あたし達はその辺の床に円形になる形で座った。


3人だから、円形よりおにぎり形のほうがしっくりくるかも、


……………はい、冗談です。





─────タッタッタッ






不意に、足音が聞こえた。


「……………え?これって、運動靴で走ってる音じゃない?」


流石麻耶。わかってるじゃん。


でも、敵だとしたら歩いてくるはず。


そうじゃないとすれば、考えられるのは……………。





────ガラッ







「桃菜!やっと見つけた!」





扉をもっのすごい勢いで開けて入ってきたのは、あたし達にとってとても意外な人物だった。


「え、村上くん?」


麻耶も動揺してるし、いや、あたしも慌ててるけどさ。