「────なっ!」


あたしは確かにス○イムの体に短剣を突き刺した……………はずだった。


あたしが刺した瞬間、ス○イムはぶわっと舞い上がって、バラバラになった。


そこかしこに小さなス○イムが散らばっていて、うるさい。


地味にうるさいんだよ、敵の声って。


しかも小さくて数が多いっていうね。


ま、やるしかないけど。


「やってやるっての!」


あたしは漫画に出てくるかのようなポーズをとって、小さなス○イムを倒し始めた。


ポーズはご想像にお任せしま〜すっ!


『全滅しました。HPの減少、0になります。』


「麻耶〜終わったよー…って、大丈夫?」


振り返って麻耶を見ると、まだ口を開けていて、尻餅をついていた。


「だ、大丈夫大丈夫!」


麻耶は手を顔の前でブンブンとふる。


それと同時に、またアナウンスが入った。


『アイテムを獲得しました。確認してください。』


アイテムBOXを開けると、そこにはあの、パズルのピースが入っていた。


書いてあった文字は…


【氷】


だった。






「……………これで2つだね。」


「ま、少しずつ集めて行けばいいっしょ」


あたし達はマイページにピースを登録して、再び捜索に入った。