パズル~その本を読んではいけない~



これで何度目だろうか。


川崎に罵られるのは。


船田勝義は唇を噛み締める。


今度こそ、川崎よりも大きな発見をして、ノーベル賞を獲得してみせようと、船田は毎日夜遅くまで研究をしていたというのに、毎回川崎が先に見つけてしまう。


「俺のほうが…………」


自分のほうが、意欲があるというのに。


なんの努力もしない川崎に負けるのが悔しくて仕方がない。


「今度こそ、俺が発見してやる……!!」


船田は、自分のデスクに向かい、研究のための論文をまとめ始めた。