その中には青酸カリもあって、あたしは少し身震いした。
これを舐めれば、死ぬ……………。
死と隣り合わせのこのゲーム。
何故行うのか、なんのためにあるのか。
─────コツ……………コツ……………
また……………あの足音。
どうしてあたし達の方にくるわけ?
反対の方に行けっての!
─────ガラッ!
"誰か"があたし達が隠れる部屋に入ってきた。
これは…………見つかる………?
「プレーヤー……………搜索……………」
やっぱり!昨日と同じようなやつじゃん!
でも………靴音がするってことは人に近い形ってこと?
少なくとも昨日遭遇した"ペプシン"とかいうやつは、まるで化け物のような形をしていて、人には見えなかったし、靴なんてものは履いてもいなかった。
窓から僅かに射し込む月明かりで敵の顔が少しだけ見えた。
─────はぁ!?
映った顔に、あたしは思わず絶句する。
だって、だって、だって……………!!
……………健くんにそっくりなんだよ!?
なんで?幻覚?
健くんはここにはいない……はずだもん。
顔がとても健くんに似ている。
気を抜けば……………間違えてしまいそうだ。



