パズル~その本を読んではいけない~



いきなり色々言い過ぎだって……………。


もうちょっとゆっくり説明してくれてもいいじゃん……………。


「それで……………他にこの空間にいる人はいないの?」


「それは……………わからないよ。私だって、まだこのゲームのことをあまり知らないの。」


麻耶はまだ3回目ぐらいだろうか。


それにしても、少し麻耶の性格が変わっているのは気のせい……………ということにしておこう。


「あのさ………本当にこの空間になにかあるの?」


「わからないよ。だって、まだ何も見つけてないから。敵に見つかる前にはやくピースを見つけないと……………」


多分、麻耶は焦っている。


これ以上何かを追求したら、多分キレるだろうから、あたしは黙ることにした。
















──────コツ……………コツ……………









どこからか響く、靴の音。









何……………"誰"かいるの……?


「閖……………とりあえず隠れよう。そこの部屋に入って様子見。」


「わかった…………」


あたしと麻耶は近くの部屋に入った。


恐らく、ここは研究室なのだろう。


色々な実験器具が散らばっていた。


「なにこれ……………気持ち悪……」


薬品もあり、それは人を殺すことができるものもあるようだった。