パズル~その本を読んではいけない~



「やっぱり……………本当なんだ。」


「え、ちょ、どういうこと?」


1人納得している麻耶にあたしは聞くけれど、麻耶は何回も「ふむふむ」と言うだけだった。


そして、あたしの方を向いていきなり。












「閖……………私達はいずれ死ぬよ。」











こんなことを、言うもんだから。











「え?何言ってんの?確かに夢では殺されたけど、それとこれとは関係ないじゃん。」


「そうなんだけど……………でも実際、私達は体験してるよね?"死"を。」


麻耶……………いきなり何を言い出すの?


「だから何だっていうの?関係ないんじゃないの?それに、麻耶はどうしていずれ死ぬなんて言いきれるの?」


「わかるからだよ……………私達は、感染したの。あの、"呪い"にね。その証拠が、昨日の夢。私達、死んだよね?でも、それは夢の中だけ。そして、今もその病は進行していき、1年が経った頃、体は腐敗し、命を落とす……………。」


全然……………信じられない。


命を落とす?


たかが、夢で?


それに、感染したからあんな夢を見るなんて、非科学的すぎる。


「麻耶……………意味がわからないんだけど……………」


「やっぱりわかりにくいよね。じゃぁ、今日は深夜〇時まで起きていて。それであのゲームが始まるはずだからさ。」


深夜……………〇時。


昨日あの本を読んだのも、あの時間だ。


麻耶の言っていることが本当だとするなら、全てのつじつまがあう。


信じるしか……………ないのかな。