パズル~その本を読んではいけない~













目覚めると、そこは白い天井。


あぁ、病院か……………。


だとすれば、今のは夢?


随分リアルな夢だな……………。


あたしは辺りを見渡した、すると、右隣のベットには麻耶が眠っていた。


点滴を打っているようで、腕はチューブが繋がれていた。


それは、あたしも同じようで。


「ん……………」


「麻耶!?」


「あれ……………閖?なんで……………」


「何か熱出ちゃってさ、でも、なんでだろうね。夢でも麻耶に会った気がするんだけど、単なる夢……………だよね?」


あたしの言葉に麻耶は驚愕したようで、その表情は驚きに満ちていた。


でも、それでも麻耶はどこか落ち着いていて、何かわかっているようだった。


「閖……………昨日、"ペプシン"と話した?」


"ペプシン"。


夢で出てきた敵の名前。


確かに、夢であたしはそいつと会話をした。


殺されたけどね。


「うん……………夢でね。それがどうかしたの?」