「そうだけどさ。しても意味のない研究は発見しても希少的価値はないだろ?僕はそういうことはしない主義なんだ。ま、君にはわからないか。」
川崎はその天才的頭脳を生まれながらにもっていた。
性格は悪く、人を罵り、人をけなすことが好きだった。
そのせいで恨みを買うことをしばしばあった。
今も同じ研究室の者達の大半は川崎のことを良く思ってはいない。
「………そうだな。まだ一回も調査に出てない俺にはわからないかもしれないな。」
「ああそうだね。ま、でも君は努力が好きだからね。意味のない努力をこれからも続けてくれよ。僕の楽しみがなくなるからさ。」
川崎はそう言い、パソコンから離れて部屋から出て行った。
──────バンッ!
手が赤くなるほど、扉を拳で強く叩く。
「…………クソっ!」