パズル~その本を読んではいけない~



何回も言うけど、意味がわからない。


あたしはその本を読み始めた。


──────ヒュゥ………


窓が空いていないこの部屋に風邪が吹いた。


すると、あたしの頭に、映像が流れ込んできた。









『やめて!!お願い!助けてぇぇぇ!!』





そこには、頭を抱きかかえて泣き叫ぶ、麻耶の姿があった。


麻耶は制服を身につけていて、周りにはこの世のものとは思えないえげつないものがいた。


そう、例えるなら、アニメの敵役のような、そんな感じのやつ。


『や、やだっ!!あっちいって!!』


必死に叫ぶ麻耶。


それでも敵と思われる奴等は麻耶に近づいていく。


麻耶はひたすらその辺りに落ちているガラクタを投げつけるけど、相手は怯みもしない。


ただ足を進めて、麻耶を取り囲む。


そして麻耶の目を見て、言った。


『白河麻耶……………gameover』


『げ、gameover!?な、なんのことなの!?た、助けてよ!』


『強制ログアウト開始…………』


『や、やだっ!!なんなのよ!』