あたしは麻耶を保健室まで運んだ。
流石に1人だとキツイから男子に手伝ってもらったけど。
先生も「病院に行ったほうがいい」と言って、救急車が来るまではベッドで横にしていたほうがいいということで、今はベッドで眠っている。
保健室のベッドで眠る麻耶は本当に苦しそうで、見ているのがとてもつらい。
どんどん上がっていく熱。
はやく救急車がきてほしいと思う。
はやく麻耶を苦しみから解放してほしいと思う。
こんなに苦しむ麻耶は、もう見たくないから……………。
──────ピッ………ビッ………。
「容体はあまりよくありません。」
医師は冷たく言い捨てた。
酸素マスクをつけた麻耶は静かに眠っている。
「麻耶は…………元気になりますよね?」
「それはわかりません。熱を下げる薬を投与して、しばらく様子を見ましょう。」



