ヒントは『この本の中にある』としか書いていなかった。
なるほど。麻耶が気に入るわけだ。
「これ…………まさか全部解くつもり?」
「もっちろん!やらなきゃつまんないもんっ!」
「へぇ~……………」
こんな途方もない問題…………さすがにあたしは無理だ。
やりたいとは思うけど、それをやる時間があたしにはない。
「あ、それ読み終わったらあたしにも貸してくれない?やってみたいし。」
「いいよ!じゃーちゃっちゃと解いちゃうからね!」
「じゃぁ、明日ね。」
「うん!じゃぁねー!」
手を振って、あたしは麻耶と分かれた。



