パズル~その本を読んではいけない~



気がつくと時計は着々と針を進めていて、残り時間はわずかだと知る。


おっと、あたしも調べないとな。


麻耶ばっかに調べさせるのは悪いからね。


いろいろな本を手にとっていくけれど、わかることはなにひとつない。


呪いなんて、そもそも実在しないのだから、本があるとすればそれは奇跡なのだ。


それか、誰かが作った空想の中の考え方か、どちらにせよ、作り話のものがほとんどだ。


「おっと……………もう帰らないとな。」


時計はもう7時をまわっていた。


普通に、外に出歩く時間帯かもしれないがあたしの家は厳しくて、8時までに帰らないといけない。


「麻耶~そろそろ帰らない?」


まだ本に熱中していた麻耶に声をかけると、どこか様子がおかしかった。


それは生きているのか死んでいるのか、判断できないほど動きをみせていなかった。


麻耶はなにかに集中することはあっても、誰かが呼ぶときはちゃんと振り向いて返事をする。


それなのに、今回はなにかが違う。