そう、ただの噂だ。
学校によくある怪談話と一緒で、軽く脚色されたもの。
本当にあるはずがないのだ。
「そう、だよね。噂、だよね…………」
麻耶……………まさか、信じてるわけじゃないよね?
「麻耶…………まさか信じてんの?」
「信じてるわけじゃないけど………ちょっと怖いなって思って。」
そりゃ怖いだろうけど、そんな本当にあるわけじゃないんだし、そこまで考えなくてもいいでしょ。
「いいから続き調べるよ。はやくしないと日が暮れちゃうからね。」
麻耶は「そうだね」と言って再び本に目を向ける。
麻耶は何かに集中すると周りの声が聞こえなくなるらしいから、しばらくはおとなしい。



