「へえ……………」
麻耶でも知らないのか。
それは気になる。
「じゃぁ、放課後ね!下駄箱で待ってるよー!」
「おぅ!」
呪い……………か。
別に信じるわけじゃないけど、まぁ、実際不可能でしょ。本に呪いをかけるなんてさ。
いくら本が好きな麻耶だって、そこまで考えなくてもいいと思うけどなぁ………。
*
「閖ー!遅れてごめんね!」
麻耶は顔の前で手を合わせて謝った。
いやべつにあたし気にしてないんだけど。
麻耶が遅れるのはいつものことだし、もう慣れたからね。
「別にいいよ。じゃ本屋行こっ!」
「うん!」



