「ホンモノとは限らないって、どういうことですか?」


「私、ゲームのニセモノとして使われていたの。


そして、この扉の向こうに、私はいたの。


私は、私がホンモノだと思っていた。


あっちの部屋で、ずっとゲームの光景を見ていて、ずっとそこで皆が私を見つけてくれるのを待っていた。




六日目になって、ようやく皆は私を見つけてくれた。


私を、ホンモノだと勘違いして。


そして、ホンモノの私は自分がニセモノだと勘違いして、自殺してしまって…………。




ホンモノを連れて帰らなくてはいけないのに、ニセモノを連れてしまって、皆……死んでしまったの。




だから、この扉の向こうにいるホンモノのような人がいても、ニセモノかもしれないし、本当にホンモノかもしれない。




注意して、ホンモノとニセモノを見分けて」