前田さんは、少し黙って、ため息を吐いた後、




「そーですよ。


私が、人形を隠しました。




植松先輩と月乃先輩はバカなので、分からなかったでしょうが、


南川先輩がニセモノじゃなかったのに生き返らなかったのは、あいつがセーブをしていなかったから。


私がりん子先輩に殺された時に生き返ったのは、私はちゃあんとセーブをしておいたから」




前田さんの言葉に、植松君と幹さんが怒り出した。


特に、植松君は顔を真っ赤にさせ、前田さんを殴ろうとした。


すると前田さんは、




「いいですよ、殴っても。


構いませんよ。




それでもし、私が死んだら……………今度殺されるのは、貴方ですよ?




まあ、貴方がニセモノという可能性もあるので、月乃先輩からすれば、ラッキーかもしれませんが」




と強気に言い放った。




「ぐっ…」




前田さんの言葉を聞いて、植松君は真っ赤にさせた顔を今度は真っ白にさせ、拳を引っ込めた。