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「俺、お前のこと好きなんだけど。」
それは、俺としても唐突過ぎた気がする。
なんの前触れもなしに
高2の春過ぎ。
俺はやっとひなたに告白をした。
この数年間、
ひなたに気づいてもらえるように
すごい頑張ったんだ。
なんなら、ひなた以外はみんな気づいていたんじゃないかと思う。
いくらなんでも、ひなたがここまで鈍感だとは考えていなかった。
そんなわけで
もう直接言うしか伝わらないことに気づいた俺は、
やっとの思いでひなたに告白をしたのだ。
なるべく平然を装うけど、
やっぱり心臓の音はうるさい。
ひなたは、顔を真っ赤にして驚いている。
可愛い。
ひなたが、可愛すぎる。

