「なんか飲み物頼もうか

 お姉さんが奢ってやるぞ?」



私がそう言うと、

佐久間君はははっと笑う。


その笑顔、もっと他の人に見せてあげれたらな…



佐久間君は、

修平には及ばないが(若干修平のことをひいきしている部分あり)、

結構カッコいい方じゃないかと思う。


なんなら、普通にモテそう。



だから余計、
どうして私なんかを好きになってしまったのかが気になる。


こんなところで道を踏み外してしまうとは…

佐久間君も可哀想に…



「じゃあ、遠慮なく。」


「へいカモン!!!」



遠慮なく、といっても、

佐久間君が頼んだのは一番値段が低いやつ。


…すごい気ぃ使ってるよ。


私は注文した飲み物が届くまでの間、


さっきの話の続きを持ちかけた。



「ねぇ、

 朝の話の続き、聞かせてもらえる?」


すると、佐久間君は

あぁ!

と呟いて、話をしてくれた。




「僕にとって、丸山先輩は…

 憧れでもあって、

 なんていうか…特別な存在なんです。」