「は、はぁ!!?」
私は驚いて、大声で叫ぶ。
…さすがに冗談でしょ。
そう思って修平をチラリと覗く。
そのとき
「そういうのが、可愛いって言ってんじゃん?」
修平は、私にそう言った。
そのすぐあと。
…上から、修平のキスが落ちてきた。
気のせいだと、思いたい。
修平の口が、私の口に当たったなんて。
…まぁ、それは現実なわけだけど。
「もうちょいスキを無くせよ
もっかいしてほしい?」
修平は、ニヤリと笑う。
「…私の、ファーストキス!!」
唇に手を当て動揺していると、
修平がさらに怪しげな笑みを浮かべた。
「ごちそうさま」
それもまるで、
語尾に音符マークなんかがつきそうな感じで。
「堪忍して早く俺に惚れることだな」
私がムッとしていると、修平はいう。
こいつは、絶対にない。
修平には恋なんてしない
私は改めて、心に誓った。
