「千穂。一回教室でよ?」
後ろからトントンとひなたに肩を叩かれ
頷く。
このあとは八田と合流して、
浅井が一人になったら私が教室に入って告白…
二人には、見守っててもらう。
八田にいてほしいと頼んだのも私。
いろいろ協力してもらってるから、
ちゃんと見届けてほしいと思って。
教室をでて、
八田が来るのを喋りながら待つ。
数分後に八田が来たときには、
もう私の教室の中には浅井一人で。
「…いって、くるね。」
私は小さく震える手を握りしめ、
ドアの方へと進んでいく。
「頑張れ。千穂ならいける!!」
「ちゃんと見てるから、安心して行ってこい。」
二人が応援してくれて、
嬉しい。
私はそれにコクりと頷き、
教室のドアを開けた。
ガラッ

