「イタッ!!」


誰だよ…


一瞬だけそう考えて、
私にダメージを与えてきた人の方を見る。



とはいっても、こんなことをするのはあいつしかいない。




「なにガッツポーズしてんだよ、馬鹿」



その言葉に思わずむっとする。



自分で言うのもあれだけど、

それって好きな人に対して発する言葉じゃないだろ





すると、私にチョップをかました本人

修平が言う。



「お前がなんかやってたの、
 中から丸見えだからな?」





嘘!!

この扉から修平の席まではそんなに近くない。


そんなに見えていたのかな。


不思議に思う。




「いやいや

 あの位置から丸見えは嘘でしょ?」



あえて疑問符を残したままに修平に言う。




「だから、言ってるじゃん。

 
 ひなたがだーい好きな俺には、
 そんなかわいい行動バレバレなんだよ。」




修平は怪しげな笑みを浮かべる。