それに私はコクりと頷く。




「よし!!気合いいれとこ!!」





グッと拳に力を込めた。






修平は苦笑いをして、
私の頭をポンっと優しく叩いた。





「はやく入んないと、風邪引くぞ」







…修平、知ってた?


そのさりげない仕草で、私がすっごくドキドキしてるって。

その優しさが、修平への"好き"って気持ちを強くさせてるって。






ドアの前で私が入るのを待っている修平が、
どうしようもなく愛しい。



大好きで、しょうがない。






私はドアの向こうへと足を進めた。






そして。




ガチャン





とうとう、修平の家に入ってしまった。






「お、お邪魔します…」





おずおずと玄関を上がり、修平のお母さんがいるリビングへ行く。






すると、修平が私の肩に触れる。





「リラックス!!一回落ち着けって。」