ガチャリ
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side修平
ガチャリ
俺と佐久間、二人で話していたとき。
ふと、ひなたの家の扉が大きく開かれた。
「修平…」
出てきたのは、ひなたで。
テンパった俺は、
佐久間のいる方へと目を当てる。
しかし、
そこにはすでに彼の姿はなかった。
あいつの笑みが、どうにも気にくわない。
全てを察したような顔も、
ひなたを好きでいるあいつ自身だって。
でも、
今日話していて分かったのは、あいつがいいやつだってことだ。
ひなたの良さをちゃんと分かってる。
なぜだかは分からないが、
好きなやつと別のやつがくっつくのに
それに応援してくれている。
…身を引いてくれたとは思っていないけど
絡まりあった今の俺たちをほどくのには丁度いい言葉だった。

