そう言った佐久間君の目には、
ハッキリとした意志がこもっていた。





…佐久間君は、本当に優しい。





だって

こんなにも私たちのことを応援していてくれる。





私のことが好きだっていってて。

付き合いたいとまで思っていて。

初恋を、諦めたくないと、
言っているのに。




悩んでいるわたしたちに、助け船を出してくれちゃうんだ。







…ありがとう。佐久間君。







私は少しだけ開かれていた扉を、大きく開いた。