「今日、佐久間と話してるひなたはすごい楽しそうで。

 俺は彼氏なはずなのにどうしてあそこにいるのが佐久間なんだろう。
 
 …そうやって一人でヤキモチ妬いてさ。

 俺の好きと、ひなたの好きは違うのかもしれないって、
 不安でしょうがないんだ。」








修平が独り言のようにそう呟いているとき、

佐久間君はなにも言わずに修平のことを見つめていた。







…そんなこと、考えてたんだ。





それなら、納得がいくかもしれない。



ここ最近、

修平が元気がなかった理由も分かった。



今日特に元気がないように見えたのは、
いつもよりも佐久間君といた時間が長いからだってことも。


…そんなことないんだよって、言いたい。





だって、私だってちゃんと好きだよ。



むしろ、修平よりも好きなんじゃないかってくらい。




修平も、おんなじ気持ちなんでしょう…??







私が修平を見つめていると、

急に佐久間君が大きなため息をついた。





はあぁぁ




「二人とも、なんなんですかね??」





それは、呆れたような、

いろいろなことを分かりきっているような、

そんな感じがした。