__sideひなた
修平の行動が、よく分からない。
さっき冷たくされたときは、
嫌われたかと思った。
でも、なんで冷たくしたのか分からなくて
私は結局、なにもできなくて。
今のだって、分からなかった。
私に話があるって、言ったのに。
それよりも佐久間君との話が大切なのかな。
私のことなんか、忘れちゃってるのかな。
そう思うと、少し切なくなった。
家に入ったあとも、
二人の様子が気になった私は、
二人に気づかれないよう
そっとドアを開けた。
修平が、佐久間君に話しかけているのが見える。
距離も近くて、
二人には申し訳ないけど
話を聞き取るのには十分すぎるくらいだ。
ドアを閉め、耳を当てる。
二人の話している内容が、
聞こえてきた。