こんなことをやっていると、
下の階から声が聞こえてきた。
「ひなたー
もしかしてまた落ちたの?
床が傷つくからやめてっていってるでしょー??」
…粗方予想はついていたけど、
この状況に慣れすぎて、
私のことを一切心配しないと言う。
…さすがにひどいと思うけどね?
ベッドから落ちるなんて言う貴重体験。
したことない人の方が多いと思うから言うけど、
大分痛いんだからね??
…誰からも理解されず、
誰からも聞く耳を持たれない私のこの自談は、
する意味はないけれど。
小さくため息をつき、
チラリと時計に目を向けると、
針は7時を回っていた。
「やば」

