嘘だろ…?
そう思って、ため息をついた。
そのとき。
「丸山ひなたさん
ずっと前から好きでした
僕と付き合ってください!!!」
隣から、聞こえてきた言葉だった。
声を上げそうになった。
こんなときに告白するなんて、思わなかったから。
ひなたも、顔を赤くしている。
…なんだよ。
俺じゃなくても、
そんなに可愛い表情、するのかよ。
ひなたの赤くなった顔は、
俺だけが知っていたかった。
こいつと会うのは初めてだし、
ひなたは好きになるはずがない。
…そんな自信、ないんだよ。
空回りばかり、してしまう。

