次の日の昼休み、あたしの足は勝手に資料室へと向かっていた。



教室を出ると、冷たい空気が頬に刺さる。



「うっひょ〜〜〜寒すぎ…資料室とか凍るってこれ…」



それでも、会いたいと思ってしまうのが恋のパワーってやつか。


恋に寒さなんて感じない!


片手で扉を閉めて、ブレザーのポケットに手を突っ込んだ。



教室から遠い資料室をちょっと恨む。



足早に資料室へと向かい、
勢いよく扉を開けた。




いつもはあたしが藤田くんって声をかけてた。



…けど今日は違った。

藤田くんの位置からはあたしは見えないのに。