……。 …もういいや。 近所の人に見られたって。 だって藤田くんがこんなに近くに感じられるんだもん。 抱きしめる力がふっと弱まったと思うと、 急に体が寒くなった。 「ごめん、引きとめすぎた」 腕が体から離れていくと、急にまた寂しさが湧き上がってくる。 これじゃあ、さっきと矛盾してる…。 「俺だって、リコと同じくらい寂しいって伝えたかっただけ」 優しい声に、どんどん離れたくなくなる。 明日も会えるってわかってるのにな。 「早く家入って」 「うん…」