「なんか上の空じゃね?」 ベッドの中で裸で抱きしめ合いながら朝陽が口を開いた。 「そ?」 「うん。良くなかった?」 「バカ!」 頭を叩くと大袈裟に痛がる朝陽を見て笑う。 ”想う形はそれぞれ” 朝陽が言ったその言葉が頭を支配していた。 上の空って気付くくせに、この前の私の異変には気付かなかったじゃん。 気付いてたとしても、きっと生理だったからって理由で片付けられてるんだろうな。 ポジティブ男め。