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「……な…」
うん、なんだ。声がする。
「……な、華さんてば」
「ふ」
「おーい、華ちゃんて」
目を開けると、顔。え? 目を閉じてた? なにしてた? あたし。
「うわ! 青司」
「なに、ひとを化け物みたいに。帰ってきたら寝てるし」
「あれーごめん。寝ちゃったみたい」
ソファーで寝てしまった。背中が痛い。あれ、帰って来たの、何時だったっけ。そしていま何時なの。
「腹へったー」
「あ! 夕食の準備もしてない!」
「メールしたじゃん。弁当買って来たよ」
「お、お弁当……?」
スマホを取り出すと、青司からメールが来ていた。時間は1時間前。普通に昼寝しちゃったな……。もう夜だけど。
「ここの弁当、俺よく買うんだけど」
「サクラクック……?」
お弁当の包装紙の文字を読み上げた。知らないお店だ。
「美味しいの?」
「俺はたまに行くよ」
どこにあるんだろう。あとで聞こう。
「インスタントの味噌汁でいい? いまから作るのも面倒だし」
「わーごめんねぇ。煮物とか作る予定だったのに」
買い物もしてきたんだけどなぁ。明日にするか。



