「女? なんだよ。言ってみろ」
「……っ」
肩の手に力が入ってきて、痛い。離して欲しい。怖い。
「やめて」
「俺だけを責めて、それで満足か。お前は」
ギリギリと、肩の骨が砕けそうだ。
「他の女とちょっと遊んだぐらいで、なに勝ち誇ったように。別れたいだと?」
「も、とや」
この鋭い目はなんだろう。あたしを見るこの目は。源也。あたしの好きだった源也じゃない。他の女とちょっと遊んだぐらい? なんで、こんな男の為に、あたしは。
「だったら……そっちに乗り換えれば良いわ」
「なんだと」
「そのクソ女とよろしくやれば良いでしょ」
あたしの言葉に、源也の目がまた鋭くなる。売り言葉に買い言葉だ。女の影あったって、ここで問い質すとか、明らかにさせるとか、無駄なのに。
「……お前」
左頬に熱が打ち付けられた。痛みは後からやってくる。源也があたしの頬を殴った。そして、髪の毛を掴まれて床に転がされる。全身に痛みが走った。
「ふざけんなよ。俺がどれだけ苦労して働いて来てると思って……」
「や、め」
倒れたあたしの上に、源也がおおい被さって来る。怖い。嫌だ。着替えたばかりの服を脱がされる。シャツのボタンが飛んで床に散らばった。
「やめて!」
「自分だけ綺麗なつもりか」
「源也……やだ」



