ハイカロリーラヴァーズ



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 声援と余韻に包まれたまま、イベントは大盛況のうちに終了した。

 あたしはもみくちゃになって疲労感いっぱいの体をライブハウスから出して、カフェでひと息ついていた。

 どうしようかな、どこかでいっぱい飲んで帰ろうかしら。ひとり飲みできるようなところ……週末でどこも混んでるだろうけど、適当にお店入ろうかな。

 アイスティーの残りをぐっと飲んで、席を立とうとした。テーブルの上に置いたスマホが振動している。

「青司……?」

 着信は青司だ。撤収は終わったのかな。

「はい、もしもし」

「あ、華さん? いまどこ?」

 ガヤガヤした場所で電話をしている。まだ撤収中なんじゃないのかなぁ。

「お疲れさま。いま、近くのドトールに居たよ。ヒールで行っちゃって、足が痛くて……」

「まじ? 帰るの?」

「まぁ帰るけど」

「なんで」

 ワァワァと電話の向こうから聞こえる。なにやってるんだろう。どこに居るのかしら……。

「なんでって、帰るよ」

「打ち上げ、行こうよ」

「は? 行かないよ。なんであたしが……」

 なぜ関係者打ち上げに出られるのよ……関係ないのに。おかしいでしょ。

「大丈夫だよ。先輩だとか適当に言うから」

「なに言ってんの。行かないよ」