ハイカロリーラヴァーズ

「せ、先生」

 後ろ手で施錠するのが分かった。

「やだなぁ。そんな顔しないでくださいよ。朝お話したじゃないですか」

「……あたし」

「生徒と秘密の恋愛かぁ。羨ましいですね。どうですか、若い男」

 やめて。そんな言い方しないで。あたしは松河先生を睨みつける。

「分かってて来たんでしょう?」

「どういうことですか……」

 先生はこちらに詰め寄り、あたしを壁際まで追い詰めてきた。肩に手を置かれた。寒気がする。

「い、痛……」

「大事な生徒に手を出して、ただで済むと思ってるんですか?」

 肩の手が急に動いて、制服の上から胸をつかまれた。

「や……」

「こういうことですよ。他になにを要求すると思っていたんですか? 僕の言う通りに
していれば、悪いようにはしない」

「やめて、ください」

 胸の手を払いのけようと抵抗した。でも、強くてどけられない。

「荻野とつき合っていても構わないさ。僕が呼んだ時に来てくれれば。それだけですよ。簡単なことだろう? たったそれだけで、池田さんが大事にしているもの全て守れるんだ」

 松河先生は、肩であたしを壁に押さえつけて、スカートの中に手を入れて来た。

「……! やめて。大声出しますよ!」

「そんなこと、出来ないって分かってるくせに」

 まさぐられて、鳥肌が立つ。